いろいろかんがえる

1匹の黒猫と多頭飼い崩壊の現場からレスキューされた目の不自由なウニと交通事故で半身不随の信玄と三女との生活です。

実家に住んで思ったこと

実家に引っ越したのですが、その際、まず片付けからはじめました。

 

母が死んでから、時が止まったような実家。

 

冷蔵庫のドレッシングも、お風呂の洗剤も母が死んだときのままの古いもの。

 

母が施設に入ってから、父は洗濯しかしなかったみたいで

 

食器も調味料もそのままで置かれていました。

 

全て、使えないものは捨て、使えるものはすべて洗ってきれいにして

 

これはあっても使わないなぁというものはもう決心して、もったいないけれどみんな

 

捨てました。45リットルのゴミ袋20袋くらいになったでしょうか。

 

押し入れにも、裁縫が好きだった母の編みかけの物があったり、これから

 

何を作ろうとしていたのか布のハシ切れもたくさん。

 

押し花、刺繍の糸、毛糸。

 

それらは捨てられず、今も押入れに入ったまま。

 

引っ越したら、全部リフォームして、私の好きなようにしようと思っていたけれど

 

掃除をしていくうちに、安普請の家でも住みやすいように工夫して、手を加えて

 

いるのを見て、掃除はしたけれどリフォームなんてことはどっかに飛んでいって

 

そのまま住もうと思い始めています。

 

でも、思うのは溜め込んでいるものが、私と似ていて笑ってしまいます。

 

こういうもの、捨てられないなぁというものがやっぱりたくさん溜め込まれていて。

 

父なんて私は若い頃、大っきらいでした。母ともそんなに仲の良い方ではなく

 

実家は居心地が良くなくて、お産でも実家には帰らなかったのです。

 

でも、私もそれなりの年になると親の気持ちもわかるようになり

 

うちを建てて、子供を生み、孫の面倒も見る大変さもわかるので

 

親に対する思いも変わって来ました。

 

若い頃の自分の思いの至らなさも十分わかって、実家に住めることも

 

感謝しないといけないと思うようになりました。

 

人間って変わるんだなぁと実感している今日このごろです。

 

その反面、父が年をとってちょっとボケてきて、

 

自分の若い頃のいろんな思いを、父や母のことを色々言っているのを

 

聞いて、慰めている自分がなんか可笑しいです。