91歳になる父が
時々思い出したように、親の悪口を言っています。
もう91歳ですよ。
もう向こうの親の所に行こうという年ですよ。
色々、若い時の話を聞いていると苦労したのは分かります。
でも、苦労話って自分から言っては安くなってしまうんですね。
それを言わないでグッと我慢している寡黙なおじいさんというものが尊敬されるんで
す。
どんな苦労をしたか、私には計り知れないでしょう。
特攻に行きそびれたとか、親から愛されないで妾の子として育ったこと。
でも、それを愚痴って酒におぼれて、みんなに迷惑かけて嫌われて。
酒癖の悪いじじいという事になって、親戚中から疎まれています。
私はこの年になって、親に対する恨みつらみを今、父にぶつけていました。
大嫌いでしたから、同居なんてみんなから嫌がれて。
行くところのない私が同居ということになったのです。
でも、思いました。いつまでも恨みつらみを口にしている親って。。。。
いい加減、黙って墓場まで持って行けと。
それって、自分に言っている言葉でした。
もう、恨みつらみはやめて、ボケている爺さんにいちいち腹を立てていないで
受け流せと。自分に言い聞かせていました。
もう、墓場まで持って行こう。ボケた爺に何を言ってもしょうがない。
何も自分のためになることは返ってきませんから。
なんでも、反面教師です。
自分も変わらないとです。